無駄の少ない「Simple」な経営体に生まれ変わりましょう。

■経営の王道5つの指針!


改めて、経営の基本指針について言及させていただきます。
一つの考え方としてご確認ください。


1:無駄の少ない「Simple」な経営を目指してください。

余計なものをそぎ落とし、密度の濃い「Simple」な経営体に
生まれ変わりましょう。以下は仮説です。

『日本の企業は売上高確保、増収(売上増)にこだわり過ぎています。
何が何でも売上高を確保しようとすると、売上高を確保するために、
多くの犠牲を払うことになります。

利益を犠牲にした安易な値引きや安い値決めを招きます。
利益に見合わない過大な広告コストを支払う羽目になります。
採算を度外視した幅広い品ぞろえや長時間営業を行うようになります。
顧客の過度な要求を受け入れてしまいます。
売上至上主義は、分散症候群や安売り症候群を招く原因のひとつです。
脱・売上至上主義、減収(売上減)を容認する経営に移行してください。』


売上高はいくらか?社員数は何人か?事務所は大きいか?立派か?
事業体の良し悪しをこのような基準で判断するのではなく、利益はいくらか?
この単純な尺度で図る発想も重要です。
同じ利益なら、売上は小さい方が、社員数は少ない方が、事務所は狭い方が
よい、こんな考え方もあるはずです。


2:高収益「Profitable」な企業作りを目指してください。

売れた時には、大きな利益を出せる収益構造を当初から設計しましょう。
高めの粗利益率の設定、高めの値付けを心掛けてください。
値決めを外すなら高めに外してください。
ビジネスとして完成した時点での営業利益率は20%以上で設計してください。
安売り戦略は、経営の難易度を高め、事業体の創造力を奪い去る原因になります。


3:手持ち資金を潤沢「Ample」に維持してください。

資金余力は企業経営の余裕代、時間を提供してくれます。
財務機能を持ってください。資金は可能な限り潤沢に持ち続けましょう。
借入れの金利負担よりも、資金に困るリスクの方がはるかに深刻であることを
認識してください。
また、借入れのタイミングは、自社が資金を必要とするタイミングではなく、
金融機関が融資できるタイミングに沿うことが重要です。
総じて貸し手の方が強いからです。資金余力がもたらす経営者の心の余裕と、
増加分の金利負担を天秤にかけて比較してください。


4:変化に対応できる柔軟性「Flexible」のある企業体を維
持してください。

計画のずれを想定した経営を行ってください。
計画(売上の達成)が遅れることを想定しながら経営してください。
「コントロールできない売上を、コントロールできる売上以外の経費の
執行で調整する」これが経営管理です。
経費の執行をワンテンポ遅らせる。これが不透明な時代に、企業体力が
十分でない事業体が選択すべき経営のコツです。
また、遅れを許容するための資金余力を持てる財務戦略が重要です。


5:経営判断を明確「Clearly」にしてください。

感覚に頼らず、数字を基準にした論理的な経営を行ってください。
曖昧な経営判断、お人好しな対応を止めましょう。
経営は、感覚や概念ではなく、数字で管理してください。
感覚や概念を基準に考えると、判断が曖昧になりがちです。
数字基準での判断は、その判断の精度を各段に向上させます。
経営が締まります。


経営の判断基準は何か?永遠のテーマです。
経営の判断基準は無限にあります。
逆にも真あり、敢えて真逆を攻めることで成功することもあります。
それでも、王道をお薦めします。王道とは、多くの偉人が語り続けた
経営の道です。上記の方針は、偉人が語る経営の道に近似しているはずです。
当然です、偉人の言葉を借りているからです。
経営者の皆さま方が、理詰めで考えて、腑に落ちた部分については、今後の指針
として、深く心に刻んでください。

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