■ このような相談がありました。
"売上が安定しない。いつも不安がつきまとう。"
創業当初から順調に業績を伸ばされ、初年度から2億円近い売上
(税引き前利益は700万円超)を計上された社長からの相談です。
順調な立ち上がりですが、300万円の資本金と、創業融資700万円、
売上の割には小資本です。
"再来月の売上が読めない。万が一、売上が急激に減少すれば
倒産するのではないか?日々不安だ。"
とおっしゃっていました。
原因としては、
・売掛金の回収サイトを、買掛金の支払いサイトよりも早く設定することで、
増加の運転資金を伴わない成長を実現している。
・月末の現預金残高は多いように見えますが、月中は極小になっている。
不安なはずです。
まずは近未来の資金繰りシミュレーションを実施しました。
⑴ 最悪な状況、売上高が前年比で通年20%ダウン(社長コメント)
した時の近未来の資金繰り状況は?
⇒赤字転落しますが、一年以内に資金繰りが切れることはない。
⑵ 粗利益率が2%上がった(当事務所提示)時の資金繰り状況は?
⇒社長の想定以上に資金繰り・利益が増えることに気づく。
・当事務所より、資金調達計画を提示して、即刻資金調達できる旨を伝え、
この資金調達計画を資金繰り計画に織り込みました。
結果、社長の不安を払しょくするとともに、成長への確信を持たれました。
・新規の雇用計画、固定費増を織り込んで、近未来の資金繰り計画を立案しました。
結果、売上10%増、粗利益率2%増、固定費1,000万円増…、資金調達3,000万円!
もちろん今後も、資金調達と継続的なフォローが重要です。
上記計画に対する進捗管理を毎月行います。
計画にずれがあれば、都度社長と対応を協議します。
必要な資金調達に関しては、当事務所が窓口になって適時行い、
資金のダムを作って、そのダムの高さを維持し続けます。
そして常に、月商の数か月分の資金を有しています。
トラブルで、受注が一定期間滞った期間がありましたが、
資金余力があったために、慌てずに対応することができました。