投資計画書も読まずに融資拒否。一体なぜ?

このような相談がありました。

"新しい投資計画書を示しながら新規融資を打診したが、

計画書の内容を確認するまでもなく

融資は難しいです。 (銀行担当者)』と言われた。"

精魂込めて作り上げた投資計画書を確認してもらえない段階で

融資を断られたことに納得がいかない様子でしたが、

金融機関は、新規融資を検討する時、まず、直近の決算書(及び試算表)を確認します。

この決算書と足元の推移が健全であると判断した時に、 新規融資の検討を開始します。

健全でなければ、 新規融資の検討自体を行いません。

直近の決算書(及び試算表)の確認方法は、

1.直近の決算書から簡易キャッシュフロー(税引き後利益+減価償却費)を確認します。

この簡易キャッシュフローの金額が、

現時点の借入総額の10分の1以上であることが最低条件です。

2.債務超過でないことが必要です。

※1又は2が突出して優良な時、または、提供できる担保がある場合など、

上記の限りではありません。上記はあくまでも簡易的な診断です。

実際には、突っ込んだ財務分析を行います。

1と2を満たす時、現時点においては健全である、と判断されてはじめて

新規融資の検討、投資計画書の確認を始めます。

直近の決算書の確認で融資できないとなれば当然、投資計画書の確認は行いません。

診断を行った結果、新規融資を受けられる可能性は 極めて低いことがわかりました。

相談者の方に対しては、融資を受けられない理由、

どのような状態になれば融資を受けられるのかをご説明し、納得いただきました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です