■既存借入の借り換えで利用を検討してください。
政府の新型コロナ対策融資は2020年3月からスタートしました。
段階的に拡充されていますので経緯を見てみましょう。
◆ 2020年3月 日本政策金融公庫が、3,000万円まで実質無利子・無担保の
コロナ対策融資を開始
◆ 2020年5月 信用保証協会が、3,000万円まで実質無利子・無担保の
コロナ対策融資を開始
◆ 2020年6月 信用保証協会が、実質無利子の上限を3,000万円から
4,000万円に拡充
◆ 2020年7月 日本政策金融公庫が、実質無利子の上限を3,000万円から
4,000万円に拡充
既に多くの企業がこの制度を利用していると思いますが、上限の拡充により
枠に余裕がある企業や、これから融資を検討している企業は、既存借入の
借り換えを同時に行うことで、資金繰りをより改善することができます。
例えば、日本政策金融公庫の利子の支払いがある通常の借入残が1,500万円
あるとします。この借入を新型コロナウイルス感染症特別貸付2,000万円で
借り換えした場合、新たな資金が500万円増えるのはもちろん、既存借入の
金利負担も3年間無くすことができます。
さらに、新型コロナウイルス感染症特別貸付は最長15年で5年間の据え置きが
認められています。据え置き期間は既存借入の返済も無くなります。
もちろん審査がありますが、追加融資1,000万円より500万円の方が当然通りやすく、
既存借入の返済がなくなることを考えると、新規借入と同等の資金繰り改善効果が
期待できます。
実質無利子は当初3年間のみという条件ではありますが、借り換えを主目的とした
少額の追加融資で資金繰りを改善してはいかがでしょうか。