このような相談がありました。
"すでに借入れのある銀行から追加の融資依頼(借りませんか?)
を受けています。資金には、ある程度余裕があるようにも思いますが、
融資依頼を断ることに、なぜか不安も残ります。
「どこまで借りればよいか?」と悩んでいます。
どのような基準で判断すればよいでしょうか。"
このような時には、以下の基準を提示してアドバイスしています。
近未来の資金繰り計画に沿って、
・資金繰り計画上、十分な余裕資金を持つこと。
・資金繰り計画(売上計画)自体が下振れする可能性を踏まえ
それでも資金繰りに困らない資金を確保すること。保険を掛けておくこと。
金融機関は、会社の経営状態の良いときだけ融資依頼(借りませんか。)を行います。
悪くなれば「貸せません。」の回答が返ってきます。
一方で、
・借入れが膨らめば、その金利負担が膨らむこと。
・手持ち資金が潤沢になれば、余分なお金を使いたくなります。
上記の様な長所と短所を天秤にかける必要があります。
近未来の経営状況を正確に読み切れるなら、最小限の資金で会社は回せますが、
近未来の経営に不確実性があるならば、余裕を持つことが必要です。
結果として、
「借りられる時に、借りられるだけ借りてください。」 と助言する場合が多くなります。
※向こう6か月~1年先までの資金繰り計画は常に把握できるように
してください。