消費税は会社の負担にはなりません。
会社は消費税の納税はしますが、基本的には負担することはありません。
「ん?どういうこと?」
と思う方もいるかもしれません。
実は、会社は多くの場合、
消費税が増税されても減税されてもその影響は受けないのです。
会社が納めるべき消費税の計算方法は次の通りです。
預かった消費税-支払った消費税=納付する消費税
例えば、600円(税抜)の商品を仕入れ、
それを1000円(税抜)で販売するケースで考えてみましょう。
この会社は、商品を仕入れるときに、本体価格の600円と
それに対する消費税48円を支払います。販売の際は販売価格の1000円と
それに対する消費税80円を預かりますよね。
先ほどの式に当てはめると、
預かった消費税(80円)-支払った消費税(48円)=納付する消費税(32円)
となるわけです。
会社は税務署に対して32円を納付したので会社が負担したわけではありませんね。
なお、預かった消費税は80円でしたが、納付した消費税は32円、
「そのほかの48円はどこに行ってしまうの?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
この48円は仕入先が納税することになり、
結局合計80円が税務署に納税される仕組みなのです。
消費税の納税には注意!
消費税は会社の負担にはならないことはご理解いただけたでしょうか。
「でも、先輩経営者が"消費税の納税が大変だ"という話を聞くのはなぜ?」
そのように仰る社長さんは、結構いらっしゃいます。
その理由を単純に説明すると、
消費税は、預かったものを長い場合で1年間分まとめて納税することになるので、
実際に納税するときは金額が大きくなり、負担も大きく感じてしまうためです。
預かっている消費税を別口座で管理していることは少ないでしょうから、
「1年間分500万円支払って!」という話になれば、やはり負担感は大きいと思います。
そのため、たとえ預かった消費税の納税であっても、その金額を予測し、
支払えるようにしておくというのはと、ても大事なことなのです。
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